第5学年 算数科 評価規準評価規準
単元 1 「小数と整数」(表し方,しくみ,偶数・奇数)
単 元 の 評価規準 |
算数への関心・意欲・態度 |
数学的な考え方 |
数量や図形についての表現・処理 |
数量や図形についての知識・理解 |
整数と小数の構成や表し方に関心をもち,進んでそのしくみを考えるとともに,整数を偶数と奇数に類別するよさに気付き,生活に生かそうとする。 |
整数と小数の相対的な見方をもとに十進位取り記数法の特徴をまとめて考えるとともに,整数を同数に類別する方法としての偶数と奇数のよさを考える。 |
整数や小数を10倍,100倍あるいは1/10,1/100にした数を求たり,数直線上に表したりできるとともに,整数を偶数と奇数に類別できる。 |
整数と小数を単位の幾つ分とみたり十進位取り記数法のしくみを理解したりするとともに,偶数と奇数の意味を理解するなど,整数と小数の大きさや構成について豊かな感覚をもっている。 |
時間 |
ねらい・学習活動 |
関 |
考 |
表 |
知 |
学習活動における具体の評価基準例 |
1 |
整数のしくみを振り返るとともに,それを千の単位で表すことを考えることを通して小数のしくみに関心をもつ。 |
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【関】「1/10の位では表しきれない端数の表し方に関心をもつ」 B:1/10の位では表しきれない端数を表す方法について,「もっと小さな位をつくればよいのでは」 など,自分の考えをノートにかいたり発表したりできる。 A:上記のことについて,身のまわりの事象に対する経験や既習からの類推など,根拠や他の事 例についてもノートにかいたり発表したりできる。 |
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2 |
長さや重さなどの量を,小数点以下2桁以上の小数を使って表すことができる。 |
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【表】「量を1/100,1/1000の位を使って表すことができる」 B:かさ,重さ,長さなどの量を小数を使って単位を変えて表すことができる。 A:上記のことに加え,身の回りの長さや重さなどの量を小数を使って単位を変えて表すことが できる。 【関】「身の回りから,小数が使われている場面を見つけようとする」 B:水深や身長・体重やスポーツテストの結果など,身のまわりで小数が使われている場面を1 つは想起してノートにかくことができる。 A:身のまわりで小数が使われている場面をいくつか想起してノートにかいたり発表したりした り,実際に身のまわりで小数で表示されているものを探して見つけたりすることができる。 |
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3 |
数直線に表したり図に整理したりすることを通して,単位小数(0.1,0.01,0.001)とその間の関係を理解する。 |
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【知】「単位小数とその間の10倍,1/10の関係が分かる」 B:10と単位小数の間の関係が分かる。 A:上記に加え,さらに単位小数の間の関係をかいたり,小数のしくみについてことばにまとめ たり発表したりできる。 |
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4 |
小数が単位小数の幾つ分かを調べることを通して,小数の構成がわかり相対的な見方ができる。 |
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【考】「小数の十進構造が分かり,相対的な見方ができる」 B:整数や小数について,単位小数を何個集めた数か説明できる。 A:整数や小数について,0.1を何個集めた数あるいは0.01を何個集めた数などと単位小数をか えて幾通りかの表し方をすることができる。 |
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5 |
小数の相対的な大きさに着目することで,10倍,100倍した数の求め方を理解する。 |
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【考】「小数を10倍,100倍したときの小数点の位置の移動のきまりを考える」 B:小数を10倍した数を, @どの位も10倍すると1つずつ位が上がるから A0.01がnこ,それを10倍すると0.1がnこだから のいずれかの考え方で求めればよいことをノートにかいたり発表したりすることができる。 A:上記の両方の考え方を説明したりそれを用いて他の小数を10倍,100倍した数の求め方を筋 道立てて説明することができる。 【知】「小数を10倍,100倍したときの小数点の位置の移動の仕方が分かる」 B:小数も整数と同じように,10倍すると,各位の数字は位が1つ上がり,小数点の位置は右に 1つ移ることが分かり,10倍あるいは100倍したときに小数点がどこに移るか示すことがで きる。 A:小数を10倍すると各位が1つずつ上がることから,小数も整数と同じように,10倍すると, 各位の数字は位が1つ上がり,小数点の位置は右に1つ移ることが説明できる。 【表】「小数を10倍,100倍した数を求めることができる」 B:整数や小数を10倍,100倍した数を求めることがおおむねできる。 A:上記の問題がすべてできたり,空位をもつ小数を10倍や100倍した数を求めたりすることが できる。 |
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6 |
小数の相対的な大きさに着目することで,10分の1,100分の1した数の求め方を理解する。 |
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【考】「小数を1/10,1/100にしたときの小数点の位置の移動のきまりを考える」 B:小数を1/10した数を, @どの位も1/10にすると1つずつ位が下がるから A0.1がnこ,それを1/10にすると0.01がnこだから のいずれかの考え方で求めればよいことをノートにかいたり発表したりすることができる。 A:上記の両方の考え方を説明したりそれを用いて他の小数を1/10,1/100にした数の求め方を筋 道立てて説明することができる。 【知】「小数を1/10,1/100にしたときの小数点の位置の移動の仕方が分かる」 B:小数も整数と同じように,1/10にすると各位の数字は位が1つ下がり,小数点の位置は左に 1つ移ることが分かり,1/10あるいは1/100にしたときに小数点がどこに移るか示すことが できる。 A:1/10にすると各位が1つずつ下がることから,小数も整数と同じように,1/10にすると各位 の数字は位が1つ下がり,小数点の位置は左に1つ移ることが説明できる。 【表】「小数を1/10,1/100にした数を求めることができる」 B:整数や小数を1/10,1/100にした数を求めることがおおむねできる。 A:上記の問題がすべてできたり,空位をもつ小数を1/10や1/100にした数を求めることができる。 |
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7 |
練習問題をすることを通して,整数と小数のしくみについての理解を深める。 |
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8 |
整数が偶数と奇数に類別されることをとらえ,整数の見方の理解を深める。 |
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【考】「整数を偶数と奇数に分けたときの特徴とそのよさを見つける」 B:整数を2でわり切れる数とわり切れない数に分けていく中で,交互になっているなどの特徴 を見つけることができる。 A:一の位が0,2,4,6,8と1,3,5,7,9になっていることや,数を交互に振り分 けるので常にほぼ同数に分けられることなどをノートにかいたり発表したりできる。 【知】「偶数と奇数の意味が分かる」 B:「偶数」と「奇数」の意味が説明できる。 A:0は偶数で1は奇数である根拠を2でわったときの商と余りをもとに説明することができる。 【表】「整数を偶数と奇数に類別できる」 B:整数を2でわり切れるか否かで,偶数と奇数に類別できる。 A:上記に加え,さらに大きい整数も一の位に着目して類別できる。 |
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9 |
10倍,1/10の数をつくることを通して,整数と小数の十進構造についての理解を深める。 |
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【関】「整数を10倍,1/10にした数を進んで求める」 B:準備したあみだくじに数をあてはめてゴールを目指して楽しみながら進められる。 A:自分で新しくあみだくじを作って楽しむことができる。 【表】「整数,小数を10倍,1/10にした数を求めることができる】 B:整数,小数を10倍,1/10にした数を求めることがおおむねできる。 A:上記に加え,自分で問題を作り,すべてできる。 |
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10 |
復習問題をすることを通して,整数と小数のしくみについての習熟を図る。 |
平成10年度学習指導要領(旧学習指導要領)に準じています。ご注意ください。
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